15のヒント:Marriage Rules, Harriet Lerner, Ph.D.

Marriage Rules: A Manual for The Married and The Coupled Up.

この本で、彼女は、「結婚は、意識して逆流しなければ、自然に下流方向に流れる。どんなにベストな結婚でも、距離があり過ぎ、密接過ぎ、など非難の応酬で行き詰まる。あなたこそが、始めの一歩を踏み出しましょう。もちろん二人が意識して、改善の努力をするのが理想、でも、一人でも充分状況を改善できるんです」と言っています。

以下は彼女が提唱する15のヒント。

1.冷え切った仲を暖めよう:毎日最低2回、相手をほめよう。この際、ほめたい部分を具体的に。(例:「さっき、あなたが子供に言った言葉、すごく良かった。」「今日のネクタイのチョイスいいね」etc)

2.批判を少なくしよう:批判され続けていると、相手に対する拒否反応がでます。相手に対しての批判は結局大事な事を言いそびれる原因にも。どうしても言いたいときは、何を伝えたいのかを明確に。そして、これだけは覚えておきましょう: 非難されていると感じながらハッピーでいられる人はいません。

3.聞けない病を克服しよう:全身全霊で聞く態度は、あなたのパートナーへの最高のギフトです。ディフェンスの壁を取り払い、邪魔せず、攻撃せず、理解する為に聞き、相手の話の事実に着目しながら聞こう。あなたの意見は「聞く」「相手を理解する」「あなたが相手を理解したということを相手が自覚する」のプロセスが終わってから。

4.自分ケアを大切に: 友人や家族とのつながり、趣味や、ボランティア活動などを大切にしよう。あなたの主エネルギーが自分自身の人生に流れていないと、フォーカスが相手に行き過ぎてしまい、必要以上の心配や批判のような、負の状態が現れやすくなります。

5.謝り上手になろう:自分が全面的に間違ってない場合でも、少しでも自分に非があるなと思うときは、その部分を積極的に認めて謝ろう。

6.相手を謝らせる事にこだわるのはやめよう:謝るのが苦手な相手に、執拗に謝罪を求めても、結局またそれが原因でけんかのもとに。謝り下手は、言葉には表していなくとも、なにげなく他の方法で仲直りに貢献していたりするものです。相手が差し伸べている手を受け入れてみましょう、それがたとえ言葉での謝罪でなかったとしても。

7.小さな事にも目を向けて:やると約束した事はやろう!やると約束したことをやらずして、「私は相対的に見てこんなに貢献している」からと言い訳しても、役には立ちません。それがどんなに小さなことでも。(例:靴下を洗濯かごに入れる事、ゴミを出す事、等)

8.感情で相手を追い詰めるのをやめよう:距離感のある相手を追い詰める事で、相手はもっと距離を置こうとします。単純な物理の原理と考えてみるとわかりやすいかな?こんなときは、相手にフォーカスするのではなく、自分の人生にフォーカスする。すると、追い詰められて今まで苦しんでいた相手が、自然と普通に呼吸をする余裕ができる。そして自然に相手はあなたに寄り添いたくなるわけです。

9.話し方に気をつけよう:距離のある相手は、嫌な気持ちを避けるため、会話自体を避けようとします。問題の原因は、話し方、長さ、声に現れる緊張感や攻撃性である場合がよくあります。ゆっくり、ボリュームを下げて、リラックスして話しかけることを心がけましょう。Gottman(前回のブログをご覧下さい)も、嫌な話を持ち出すときのソフトな話し出しの重要性を推奨しています。リサーチによると、どう話を切り出すかによって、その会話がどう終わるかがだいたい決まるそうです。

10.自分の限界を知ろう:84%は相手に会わせてフレキシブルを心がけよう。でも、あなたの核心である信念、価値観、優先順位はきちんと持ち続けよう。相手に合わせすぎるのも「なんでもいい」ポリシーでいるのも、結婚の危機を招くもとに。

11.相手があなたを不当に扱ったら、会話から速やかに退場しよう:「ちょっとタイムアウトさせてもらう。あなたが、冷静に敬意をもって話せるようになったら、またあなたの意見を聞かせてもらうね。」と言って、その場を去る。このとき、あなたも冷静である事が大切。そして、かならず有言実行すること。

12.あなたの時間を大切に:仲良しでいつも一緒、なんでも一緒というのもいいけど、それぞれが、それぞれの情熱や興味が結婚生活の外にもある方が、お互いの魅力を継続しやすいものです。

13.二人の「テクノロジールール」を作ろう:二人が納得できる時間指定をしよう。飛行機では離着陸時、電子機器の電源を切るルールがありますよね。家庭でもそれをしようということ。例えば、ご飯を一緒に食べているときは、電話やメールの受け答えをしない、とか。

14.たまには自分から相手をベッドに誘ってみよう:もしあなたが、「別にセックスなしでも全然平気」という人でも、「相手がセックスが全然足りない」と思っている関係だったら、の場合。あなたにとってセックスは結婚生活に重要じゃないかもしれないけど、相手にとっては明らかに重要。いつも誘うのは自分、そしてリジェクトばかり、だと、相手は、結婚生活で重要な何かを見失っていく事になります。逆を考えてみましょう。あなたにとって、「会話」が重要な要素であるとしましょう。相手が、いつもその会話を「いま、気分じゃない」と断り続けたら、あなたは結婚生活でとても重要な要素を得られないままでいることになる。たまにはそんな「気分」じゃなくても、自分から手を差し伸べてあげる事も大事です。

15.元の家族関係を理解しよう:家族の歴史を知り、パターンを理解する。そして、それが今の自分や人間関係にどのように影響しているのかを学ぼう。積極的に対応する事で、改善策が見えてくるはずです。

まずは、少しずつ。15のヒントから2個選び、実行し、継続して見てください。053.gif
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# by tpc-hiro | 2013-10-09 13:24 | 今読んでいる本

夫婦喧嘩

「結婚は、育てるもの。水を与えないでいると、枯れてしまう。」

結婚式のスピーチかっ?!若い頃は、こんなスピーチを聞いても全然ピンとこなかったな〜。でも、今更ながら、大賛成。
結婚の問題のほとんどのケースが、これに当てはまるような気がします。
水を全く与えなくとも「結婚の木」が勝手に育つと思い込んでいるタイプや、自分は水をあげないけど、相手から与えられるのが当然と思っているタイプなど、様々ですが・・・。もちろん私も以前はその一人でした。(反省)023.gif

ところで、今日は夫婦喧嘩について。私の大好きなGottman Method(セラピストのDr. Julie Gottmanと、研究者のDr. John Gottmanが数千カップルを対象に30年にわたってリサーチした結果を基に開発されたカップルセラピーの方法)によると、夫婦喧嘩の69%の原因は、「永遠に繰返されるが解決することのない同じネタ」、つまり、どんな事がきっかけで喧嘩になっても、69%はそこに結局到達し、どんなに分かってもらおうと必死になって言い争いを続けても解決することはないというのです。これをPerpetual Problem(PP)といいます。じゃ、なんのための言い争いなんだって事になりますよね。もちろん、31%は解決できるわけですから、それは、どんどん解決しましょう!ただ、PPの場合は、注意が必要。このタイプの喧嘩をした後、「永遠に理解し合えないんだわ、私たちって」と考えて深く落ち込んだり、「この頑固者!」と強い怒りがなかなか冷めず、仲直りするまでに時間がかかり、相手を恨む気持ちに変わっていったり、「始めは優しい人だったのに、どうしてこんなに変わってしまったんだろう」と裏切られた気持ちになったり、はたまた、繰り返し傷ついたため鬱に陥ってしまう、など、PPが結婚に与える精神的打撃は相当なもの。

心当たりありませんか?

これを乗り切るには、二人が分かり合える対話方法を身につける必要があります。そのPP自体はなくならないという事実のもと、相手を理解しようと言う態度がまずは必要なのです。PPの渦中にいると、なかなか冷静に観察する事はむずかしいもの。でも、カウンセラーという第三者の立場からみると、とっても明白な事がひとつ。両者が相手に自分の事をわかってもらおうと必死に「主張しあう」、そして聞いているようで、実は次の反撃方法を頭の中で考えている。なにか一つ大事な事がかけています。それは、とっても基本的な事、「聞く」態度と相手を理解しようという気持ちです。

夫がAと主張し、妻がBと主張する。夫は、妻に「賛成」する必要はなくとも、妻がなぜBを主張するのか、どんな気持ちでそれを訴えているのか、彼女の過去の経験がどう影響してBなのか、彼女が夫に本当にわかってほしい・聞いてほしいと思っている核心とは何なのか・・・など、本気で理解しようとする態度が必要なのです。もちろん、妻も同じように夫を真剣に理解しようとする態度が必要。こうすることによって、お互い「怒り爆発アツアツ燃えたぎり状態」から、急激に温度が下がり、普通に呼吸が出来、ロジカルに話合いができる環境が生まれる訳です。これだけでも、そうとうなチェンジ。最終的に具体的な解決策が見出だせなかったとしても、夫婦という全体像で見た場合のプラスはすっごく大きいと思いませんか?もちろん、こういう環境を作る事で、冷静に解決策を探す事も可能になります。

結局、どんなカップルもこの解決できない問題というのを抱えていることになります。そりゃ、当然、全く違う「家族」という文化からやってきて、違う期待や夢をもち、違う経験を重ねて今の自分を作ってきた二人がまた新しい形の「家族」という文化を形成しようとするのですから、「いつも賛成!」なんてあり得ません。だから、「わかってほしい!」と願うなら、相手の事も「わかってあげよう」という積極的な態度が大事。

これは、Gottmanのテキストに出てくる詩(?)です。

ポールはアリスと結婚しました。シャイなポールは、パーティーではしゃぐアリスがとってもいやです。でも、もしポールがスーザンと結婚したら、ポールとスーザンはパーティーに着く前に喧嘩になるでしょう。なぜならポールはいつも準備が遅くて、スーザンは待たされるのが大嫌いだから。それは、スーザンが、自分の存在を軽く見られたり、当然と思われることに、とっても繊細だから。ポールは、スーザンの苦情を聞いたら、きっと、スーザンがポールを束縛しようとしていると解釈するでしょう。ポールは、束縛される事にとっても繊細。もしポールがゲイルと結婚したら、パーティーに行くことさえなかったでしょう。なぜなら、彼らは前の日の喧嘩をまだ引きずっているから。喧嘩の原因は、ポールが家事を手伝わなかったこと。ポールが家事を手伝わないと、ゲイルは「自分の事を拒否している」と解釈し、捨てられた気分になる。これはゲイルがとても繊細なポイント。ここで、ゲイルが文句を言うと、ポールは支配されていると感じる。ポールは支配されることに繊細です。


結局、相手が誰であろうと、言い争いはあるのです。もちろん、相手がきっかけになっている訳ですが、自分自身の繊細なポイントや短所というのは、相手がだれであれ、結局は同じ。そこをつかれると黙っちゃいられない!つまり、相手がきっかけで、自分自身の弱点に反応している、って事になりますよね。じゃ、やっぱり悪いのは相手だけじゃない・・・って事?
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# by tpc-hiro | 2013-09-18 10:35 | おもしろ情報

お知らせ

お知らせです。

今までカウンセリングを行っていた会社、The Counselling Placeは8月8日をもって契約を解消し、ただいまPromises Healthcareというクリニックでカウンセリングを行っています。詳細はwww.promises.com.sgをご覧ください。

完全予約制ですので、上記のウェブサイトの「Contact Us」のページから電話か、メールで予約願います。英語でのご予約が困難な場合もPromisesのEメールアドレスにご連絡いただければ、私が対応いたしますのご安心を。
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# by tpc-hiro | 2013-09-08 13:40

幸福感と好奇心

Happiness

幸福の追求は、世界中の人々のテーマです。
でも、その定義は人それぞれだし、感じ方も様々。
ポジティブ思考と幸せに関するリサーチや本はたくさん出回っていますよね。

イリノイ大学の心理学者Ed Dienerと、ヴァージニア大学の心理学者大石しげひろさんは48国1万人の人々を対象にリサーチを行った結果、「幸福である事」は、「お金持ちになる事」や「死後天国に行く事」などの、個人として好ましい成果をあげること、よりも大切だと考えている事がわかりました。

本来の幸せは、マラソン大会でゴールを見たときとか、ダイエット中にクリスピークリームでこっそりドーナツを食べているときのように、幸せホルモン、ドーパミンがドバっと出るような、瞬間的なものではなくて、もっと安定して日常的なものでるべき。もちろん、このようなポジティブなイベントは、あなたをリチャージしてくれますが、瞬間的な幸せ感は、いずれ終わり、元の「デフォルト設定」戻ります。もちろん、生育歴や性格によって、人それぞれ温度設定は違ってきます。

そうなると、幸せは、単に感情だけはなく、考え方をも反映するものということになります。あなたの思考の中でどれだけ、「いいね」をだせるかどうか、ということ。例えば、友達のギャグ、自分の鼻の形、結婚生活の質などをどう評価するか。期待や理想を考慮に入れつつ、変えられない現状をどう受け止めるかなど、これらは、あなたがどう「考えるか」に深く関わっています。つまり、幸せとは、意図的かつ戦略的な心理状態ともいえます。
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あなたの感情の「温度設定」がどうであれ、日々の癖や選択肢は日常に影響します。最近のリサーチによると、幸福な人々にはかわった癖があるとか。居心地の悪い不快な気持ち、不安定な気持ち、はたまたちょっぴり罪悪感を感じさせるような活動は私たちの人生のなかで、もっとも記憶に残る楽しい経験として認知されるらしいのです。幸せ(と認識する)人々は、まさしくアンハッピーと思われるような、かつ直感に反するような活動に従事する癖がどうやらあるらしいのです。

幸せな人たちは、幸せを維持するには、単に自分が好きな事だけをしていてもだめだと直感的に把握しています。それは、コンフォートゾーンを抜け出し、成長や冒険を意味するということも。幸せな人は、好奇心のある人と言ってもいいでしょう。コロラド大学のTodd KashdanとMichael Stegerは2007年のリサーチで、参加者の日々の活動を21日間モニターしました。これによると、好奇心を感じた参加者は人生の満足度も高く、「同僚に感謝の気持ちを表す」とか「ボランティアで他人を助ける」などの、幸福誘発行動にも参加している事がわかりました。

でも好奇心 — 未知な事への興味状態 — は、同じく、基本的に不安な状態でもあります。心理学者Paul Silviaが、リサーチ参加者にいろいろな絵画を見せました。Claude Monet やClaude Lorrainなどの絵はハッピーな気持ちを呼び起こすのに対し、Egon Schieleや Francisco Goyaは好奇心を呼び起こす事がわかりました。

好奇心は「未知への探検」を示唆します。それは、瞬間的な幸せを犠牲にするという意味も含んでいます。好奇心旺盛な人たちは、未知への探検が時には不快で不安定な気持ちにさせるという事を受け止めた上で、簡単な事ではないけれど、これがもっとも強く、賢くなれる近道だと一般的に理解していると言えるでしょう。

もちろん、単純に自分が知っている方法 — すきな音楽を楽しむとか、親友とでかける計画を立てるとか — は、私たちの生活にたくさんの喜びと満足感を与えてくれます。でも、たまには複雑で、不安で、不快な経験をあえてしてみる価値はありそうです。幸せな人たちは、この両方を経験している人たちなのではないでしょうか?



‘What Happy People Do Differently’ Psychology Today参照
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# by tpc-hiro | 2013-08-12 13:32 | いろいろな気持ち

怒り

a0112308_18382262.jpgしばらくのご無沙汰です。最近、このブログを見たという方から連絡をいただいたことをきっかけに、また再開しようという気持ちになりました。






今日は怒りについて。

(*本人と特定できないよう、イニシャルとお話の内容は修正しています。)

Jさんは、学生時代からの友人、Kさんとシンガポールでも家族ぐるみでなかよくしていました。ちなみにJさんと夫のEさんは、30代前半、二人の就学前の子供がいます。Kさんは、Eさんとも仲良しでした。ところが、最近、KさんがJさんの秘密を言いふらしているという事実が発覚。すぐにJさんはKさんに真相を問いただしました。Kさんは言いふらした事を認め軽く謝罪はしたものの、逆にそんな大事な事を話したJさんが悪いと逆切れ。何度か関係回復を試みたのですが、もう二度とKさんを信用する事はできないと判断。今後は、正面対決も、関係回復の努力もする必要なしとし、子供や、他の友人との関係に影響を及ぼしたくないので、適度な距離をもってつきあっていこうと決めました。3ヶ月以上たった今も怒り収まらないJさん、「はやくこんな気持ちから解放されたい!」とカウンセリングにやってきました。

怒りの裏側
怒りの裏には、いろいろな他の感情がかくれている、といわれています。まず、Jさんの怒りの裏側にどんな気持ちがかくれているのか見てみましょう。親友に裏切られたという、悲しみ、痛み、無力感、他の人に知られてしまったという、羞恥心、屈辱感、信じていた親友を失った、孤独感、焦燥感などなど。さらに、Jさん自身は認めたくないかもしれないけど、「私って、彼女にとって、それだけの人間だったの?そんなに価値のない友達だったの?」と考えている部分もあるかもしれません。Jさんが長い間、怒りを消化できずにいたのは、これら「消化不良」の感情や考えを処理できていなかった事も影響しているのでしょう。そして、こういった、今現れている感情は、昔の傷、トラウマなどを呼び起こしてしまう事も。Jさんの場合は、親に裏切られた一件につながっている事が、カウンセリングを通してわかりました。これもまた、きちんと処理できていない古傷で、今後解決していきたい問題です。

自分の鏡?
「うわ〜、この人いやだ〜」と思うとき、自分の中にある耐えられない一面や認めたくない性質を相手に映し出している場合があります。JさんがKさんの態度に見た嫌な部分も、もしかしたらJさん自身が直していける部分なのかも知れません。

否定的な考え方
感情は、自分がどう解釈するかでかわります。以下のような考え方の癖がある方は、要注意。
-過剰な一般化
-「こうでなければならない」「こうすべき・あるべきだ」の乱用
-他人の心の深読み・思い込みで勝手に結論に至る
-不満を小出しにせず、いっぱいいっぱいになるまで溜め込む
-常に他人のせいにする

Reality Check
怒りのサイクルにはまってしまったら、こんな質問をしてみよう。
—この問題、大局的見地から見たら、どれだけ大事なんだろう?
—この怒りは自分にとって、どれだけ価値があるんだろうか?
—この怒りに対して、自分でできることはあるのか?
—あるとしたら、行動にうつすして、時間と労力をかける価値が本当にあるのか?




さて、いろいろ書いてみましたが、もう一つ忘れてならないのが、Jさん自信が、こんな気持ちでいる自分を責めているという事実。「こんなことでいつまでも怒っている自分が、情けないし格好わるい」という「感情に対する感情」の部分です。「3ヶ月もたっているのに」というのも、彼女自身がもっと強い、コントロールのある人間だと思いたいのに、そうではない自分にがっかりしていることを表しています。おそらくこれも、少なからず生育歴がからんでいるわけですが・・・それは、長くなるのでまた今度。Jさんは、大切な親友をなくしたのです。自分の一部がかけてしまったような気持ちになるのも不思議ではありません。まるで、大事な人がこの世を去ってしまったときのような、悼みの気持ちと似ていると思います。だとしたら、怒り、悲しみ、後悔といった、強い感情を経験するのは当然の事。大切な人をなくして落ち込んでいる人に、「情けないな〜」なんて言う人いませんよね。(いや、いますね、そういう人)一般的に、身近な人をなくしたとき、このような強い感情を経て、新しい、その人がいない生活に慣れるまでに2年はかかると言われています。だとしたら、Jさんは、そんな自分を責めるのではなく、理解し、受け止める必要があるのかもしれません。
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# by tpc-hiro | 2013-07-23 18:42 | いろいろな気持ち

シンガポール在住のカウンセラー。カウンセリングと心理学に関する情報をわかりやすく紹介するブログ。
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